いままでフライングを繰り返していたが、もはや途中経過さえ記録をしなかった…。
以前の私では製作しようと思わなかった車輌。
理由は箱みたいな形状で、砲身が短く…あまりカッコ良くない。
製作するキッカケは、あるオンラインゲームで、その活躍に魅了されてしまった。
敵の攻撃を物としない装甲、ロケット推進の砲弾による圧倒的な破壊力。
そして思った。
この車輌の模型が今、必要だとな!
そして私は模型屋に急ぎ、この車輌の模型とティーガーⅠシリーズのエッチングパーツを購入し、製作にとりかかった。
ニッパーを持ち、いざ製作しようとした時に、思い出したのだ。
使いかけであるが安心してくれ、既にこのキットで使用した後の写真だ。
これはドイツ戦車特有の凸凹としたコーティングを再現するシートだ。
シールになっていて、貼るだけで再現できる。
大抵はパテでコーティングを再現するがな。
過去にティーガーⅠを製作していた私はその模型にコーティングをする為に購入したが、途中で使用を断念した物だ。
実はこのシート、貼り付けに苦労する。
線が入っているが、切れていない。
すぐに使えないのだ。
使うには線に沿ってハサミかカッターで切る必要がある。
何故だ!
簡単に再現出来るコーティングシートではないのか!!
そして砲塔でのシート貼りにギブアップした私は、これを別の模型にいつか使うかもしれないと思い封印した…。
ここで思い出すなんて何かの因果か…。
なんと車体分のシートが手付かずに残っている。
間違いない。
これは虎神様の思し召しだろう。
そう思った私はそのシートを使い製作した。
側面のディテールはティーガーⅠのキットと異なり、各所に突起物がある。
そのままではシートが貼れないので、カッターで加工していく。
過去の私では断念していた作業だが、今は違う。
虎神様の加護を受けているからな。
おかげで、各所にシートを貼る事が出来た。
結構厚塗りをしたが、塗装をした後でも凸凹は消えずに確認できる。
エンジングリルにはエッチングパーツを使い、ディテールを上げている。
ウィンチにはワイヤーの再現がされていないので、手持ちのワイヤーを使った。
先端のスリングは細切りのマスキングテープを使って再現した。
このキットには簡易的ではあるが、内部も再現されている。
ラックに収納された砲弾のおかげか室内の情報量に密度がある様に感じる。
キットには信管を外した砲弾が3発、取り付けた物が1発あり、その1発は装填台に乗せている。
装填台に砲弾を乗せた理由は、後で説明する。
車体の塗装色はファレホのオリーブグリーンとダークイエロー、タンクブラウンを使用。
迷彩は箱絵を参考に塗装を行った。
良い感じに虎柄になっているだろう。
足周りはヴェザリングエフェクトを使い付着した泥を再現。
大地を走行した姿が出せて良い感じだ。
ウォッシュカラーのブラックを使い、各所墨入れを行った。
そして全体的な色を馴染ませる為に同じくウォッシュカラーのブラウンを使用した。
最後に、艶消しクリアーを吹き付けて完成だ。
どうだ、カッコ良いだろう!
この迫力、虎の咆哮が聞こえてきそうだ。
過去の私、見ているか!
先程、話した装填台に砲弾を乗せている理由…。
それは車体上部のハッチを外す事で光が差し込み、内部の装填される砲弾が正面から砲身を通して確認できるのだ!
他の車輌では出来ないだろう!
最後に、ティーガーⅠ戦車と並べてみた。
比べるまでも無くカッコ良いだろう。
どちらがだって?
勿論、両方だ!
今回は製作途中の写真が無い、スピード製作になった。
作り易いキットである事は勿論、虎神様の加護を受けていたからな。
正直これ程カッコ良い車輌とは思わなかった。
キッカケを作ってくれたゲームとタミヤさん、そして虎神様に感謝する!